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合格者に聞く

株式会社グロップ
関東営業部柏営業所
小原 大和 氏

●プロフィール●
2007年新卒でグロップに入社。岡山県に拠点を置くグロップにおける関東採用第一期生となる。
入社後は営業所で、営業活動のほか、スタッフの管理、採用、募集など、オールマイティーに行っている。
千葉県船橋営業所長を経て現在柏営業所長。(第1回「派遣検定」合格者)


「合格して当たり前」と言われて受験
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―なぜ「派遣検定」を受けようと思ったのですか。

 わが社は、もともとコンプライアンスをかなり徹底していますので、今回の派遣検定の実施を知った会社からは、「合格して当たり前」と言われ、受験することになりました。

―かなりプレッシャーだったのでは?

 私は入社4年目なので、3年の実務経験を経て、昨年、「派遣元責任者」になりました。そこで講習を受けたので、勉強する機会もあり、多少自信はありましたが、受かってホッとしています。今回わが社では13人受けて、8人合格しました。

―どのような方法で勉強しましたか。

 机に向かっての受験勉強は、ほとんどしませんでしたね。ふだんの実務の中で身につけていた知識が、主に役立ちました。

 勉強としては、事前研修を受けたので、その例題集を持ち寄り、社内の受験するメンバー5人で2回ほど集まって勉強会を開きました。その勉強会では、「こんな問題が出そうだ」とか、「ここが落とし穴だな」など、みんなで確認し合いながら情報交換をしました。

 事前研修は、問題の傾向を知るのに役に立ちましたね。そこで苦手な分野を再確認して、労働法や労働契約法を見直したり、以前「第一種衛生管理者」を取得するために勉強した安全衛生法のおさらいをしたり、直前対策をしました。

 あまり勉強しなかったのに合格できたのは、今まで3年間地道に努力してきたことが間違っていなかった証拠でもあり、嬉しかったです。

根気よく説明することが大切
―今後、「派遣検定」をどのように仕事に活かそうとお考えですか。

 受験前、お客さまに「うちはコンプライアンスを重視しているので、『派遣検定』を受けるんです」とアピールしました。やはりご存知なかったようですが、多少興味を持っていただけたようです。

 どの業界もコンプライアンスが厳しい昨今ですが、特に派遣業界はさまざまな逆風を受ける中、「派遣検定」の受験を社内で奨励していることが、お客さまの信頼を得ることにつながると思います。また、この検定のことを業界に拡散させるのも私たちの役目だと考えています。

―ここ数年の逆風をどのように乗り越えましたか。

 これは私の周りだけかもしれませんが、実際に業界が大変な時にも、あまり影響を感じませんでした。それまでやっていたことをやり続けていただけです。

 具体的には、派遣先企業の方が、派遣社員との接し方、法律のことなど、わかっていただけないこともありました。そのようなときは、資料を見ていただいたり、納得するまで説明したり、するだけです。「そんなのどうでもいいから、早く人を手配して」と言われることもありますが、根気よく説明します。そのスタンスを崩さなかっただけなので、あまり大変とは感じなかったですね。

若い人にこそ受けてほしい
―今後「派遣検定」に望むことは?

 合格基準のことですが、「80点以上取れば合格」ではなく、分野ごとの正解率をぜひ考慮に入れてほしいですね。労働者派遣法の正解率が高いのは、ある意味当たり前で、それ以外の労働基準法や社会保険などの問題が0点では、あまり意味がないと思います。それは、コンプライアンスを徹底させるには、どの項目もまんべんなく知識を持っている必要があるからです。

 それから、ぜひ派遣先企業にも受験していただきたいですね。それは、いくら派遣元である私たちがコンプライアンスを重視しても、派遣先のお客様の理解が得られず、温度差を感じてしまうことがよくあります。コンプライアンスは、派遣元だけではなく、派遣先企業にも根付いていただきたいと強く思います。

 また、私と同世代、20歳代の若い人にも、進んで受けてほしいですね。

(転載:月刊人材ビジネス2月号「合格者に聞く」)

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